1. HOME
  2. こよみのお話
  3. 12月 師走(しわす)

12月 師走(しわす)

旧暦では12月が新年。お盆と同じように先祖の霊を弔う月でした。師走の“師”は僧侶のこととされ僧侶が年末の仏事で忙しく走り回る月だったので「師馳せる月」。そこから“師走”と表現したようです。
また12月は1年の四季が終わることをさし、「四季果てる月」とも。それが転じて「しわす」と呼ぶようになったという説もあります。

師走のこよみのお話(音声)

 

※画面に表示されていない日付の音声は右側のバーをスクロールしていただくと下にございます。

師走の主なこよみ

すす払い(十三日)
やや早い感じもするが、江戸時代ではこの日に行われていた。今もこの日に行なう土地は多く、本当のすす払いはもう少し後に送っても、形だけはこの日に行ない、「正月事始め」 「正月始め」 「年取りの始まり」などと呼んで、正月の準備をはじめる日としている。

義士祭
元禄十四年の今日(但し旧暦)、播州赤穂の浪士四十七人が、江戸本所松坂町の吉良邸に討ち入った記念の日。東京高輪の泉岳寺や赤穂市の大石神社、花岳寺等で義士供養の法会が行なわれる。

年賀状の特別扱い始まり
この制度ができ、明治三十九年以来、年賀状は盛んになる一方。「二十日頃まで、せいぜい二十三日頃までには出しましょう」とは郵便局の弁。

浅草観音年の市
十七日より三日間行なわれ、しめなわ、門松はじめ正月用品が売られる。江戸時代から年の暮れの風物詩。

餅つき
餅つきは毎年二十五、六日頃から二十八日にかけて行なわれる。

大晦日
この日は家族揃って「年取り」の祝いをし、晩には細く長くの長寿を願って「年越そば」を食べる。また、夜のうちにお屠蘇を入れた銚子、盃台にのせた盃、正月料理を詰めた重箱に箸をそろえて床の間に飾っておく。

暦の用語辞典

[大雪]
寒気もいよいよ厳しくなり、冬将軍の到来の季節。地方では降雪や氷結も激しくなって、木枯らしの吹く頃。

[冬至]
夏至とは逆に、一年中で昼が一番短く、夜が最も長い時。かぼちゃを食べ、ゆず湯に入る習慣がある。

[大はらい]
六月と十二月の末日に行なう行事で、人々の犯した罪やけがれを祓い清めるために執り行われる。

[仏滅]
本来は「物滅」全てが成就し難い厄日。取引、結婚には不吉とされる。

[大安]
「大いに安らか」万事に吉。結婚、旅行、開店には大吉で「大安売り」の語源。

[赤口]
トラブルの多い日とされ、祝事は忌み嫌う。但し昼の二時間だけは吉。

error: