12月29日「お節料理の準備(支度)」のお話
それぞれに意味のある「おせち」料理。本来は神様にお供えする「お節供料理」を意味するもので、五節句のたびにお供えし、頂いていたものが、お正月のみの習慣として残りました。
日本の伝統的なお祝いの膳は一汁三菜。本膳に二の膳が付く形式の物でした。しかし、おせちの中身は、黒豆やかまぼこ、数の子、伊達巻や昆布締めなどなど。地域によっても異なりますが、黒豆は“マメに働く”数の子は“子孫繁栄”かまぼこの赤は“魔除け”白は“清浄”など、長寿を祈った昆布巻き。
今は百貨店や高級料亭から調達する楽しみもありますが、お家のお味も地方の習慣も楽しみの多いお正月料理。
細くなるまで皮?を削って叱られたゴボウ。素朴なお煮しめは母の味です。