1. HOME
  2. こよみのお話
  3. 5月 皐月(さつき)

5月 皐月(さつき)

5月はさつき。田植えの時期ということもあり、「早苗月(さなえづき)」と呼ばれ、それが「さつき」へと変化したものといわれています。
この時期の、からりと晴れた日を“五月晴れ”というのはなじみのあるフレーズかもしれません。
昔はなぜか疫病が流行る物忌みの月だとされ、軒先に菖蒲やヨモギを刺して魔除けにしていた家もありました。

皐月のこよみのお話(音声)

 

※画面に表示されていない日付の音声は右側のバーをスクロールしていただくと下にございます。

皐月の主なこよみ

京都葵祭
祇園祭、時代祭ととに京都の三大祭といわれ、京の雅(みやび)を代表して悠揚と進む光景は随一。欽明天皇の頃(五四〇ー)風雨激しい日が続き、民が困窮した。賀茂大神の祟りであるといわれ、四月吉日、ご神託の通り、馬に鈴をつけ、人は猪頭を被って走り、祭祀をおこなったといわれる。これが賀茂祭、つまり葵祭りのはじめとなる。平安時代の物語、日記、歌集などの中に祭りとあるのは、みなこの賀茂祭のこと。

浅草三社祭
東京浅草寺のご本尊は観音様だが、ここには鎮守神もまつられており、それを三社権現と呼んでいる。三社権現は、浅草寺を開創するのに功のあった三人(大昔、浅草の浦で網にかかった仏像を引き上げた檜前(ひのくま)浜成、武成の兄弟、またそれを尊い観音像と見抜いた土師(はじ)真中知の三人が浅草にお堂を構えたのが浅草寺の起こり)を祭る社といわれている。

球根の根上げ
気温が高くなってくると、チューリップ、ヒヤシンス、クロッカスなど球根類は、暑さのため根の発育が止まってしまい、葉は黄ばんできて、早いものはもう枯れ始める。それ以上置いても球根は太らず、梅雨にかかると地中で腐る心配もあるので、晴れた日に堀り上げること。傷つけぬよう堀りを入れて、葉付きのまま堀り取り、軽く土を払って日影に広げ、一週間ほど乾かす。すっかり乾いたら、葉と根を切り捨てて泥を落とし、更に半月ほど風通しのよい日影に広げておくことが大切。すぐ箱などにしまうとカビが生える。

暦の用語辞典

[立夏]
夏のシーズン入り。農家にとって最も忙しい種まきの季節。野山は新緑におおわれ、田では産卵のため蛙が鳴く頃。

[小満]
次第に陽気も暑くなり、多くの果実が実り草木の枝葉が繁る季節。農家では早苗を植える準備のとき。

[八十八夜]
立春から数えて八十八日目。農家は晩霜に注意しながら種まきをするのに適期。茶摘みのシーズン入り。

[己巳]
俗に「巳持ち」といって技芸を司る弁財天様の日。音楽家の人はお参りをすると技に磨きがかかる。

[六曜]
先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口のこと。古くは中国の戦術法として発達。江戸期より選日法として活用。

error: