1. HOME
  2. こよみのお話
  3. 6月 水無月(みなづき)

6月 水無月(みなづき)

旧暦では梅雨が明け、夏の暑さが始まるころ。田んぼの水が涸れた状態を言い表して“水無月”との呼称がついたといわれています。
しかし実際はまだまだ梅雨半ばの時期。田んぼには豊かに水が張られ、まるで“水張月”のようです。

水無月のこよみのお話(音声)

 

※画面に表示されていない日付の音声は右側のバーをスクロールしていただくと下にございます。

水無月の主なこよみ

ころもがえ
昔は宮中・民間とも、陰陽四月朔日と十月朔日とに衣をかえたことから残っている言葉。警察官、消防官、自衛官、鉄道マン、銀行などのサービス業、学生はこの日から夏服となる。

入梅
中国の二十四節以外の雑節のひとつ。芒種から五日間をいう。天文学上は太陽の黄経が八十度に達するときをいう。この季節は、梅の実の熟する時にあたるので「梅雨」と称する。また一説には黴(カビ)が生じやすいときだから「黴雨」ともある。

梅酒
以前は酒造法違反だったが解除された。但し、材料は梅に限る。梅はふっくらと形の揃ったものを選び、梅1.5kgに氷砂糖を同量、焼酎35度のものを1.8kg。梅をよく洗って水気を十分ふきとって漬けこむ。三ヶ月もたつと、あめ色の美しい梅酒ができあがり。

梅雨どきのだるさ
「なんとなくだるい」と感じることが多いこの時期。気温の変化につれて、人間の体が出す熱も変化するが、人間の発熱量(基本代謝)の波は、気温の波より一ヶ月遅れる。気温はすでに夏なのに、体はまだ春たけなわでどんどん熱を出している。この熱が発散すれば良いが、まだかなりの厚着をしているために、熱が体にこもってしまう。これが梅雨どきのだるさの原因。対策は早めに薄着になること。

暦の用語辞典

[芒種]
稲や麦など芒(実の外側にある硬い毛)のある穀物類の種をまく季節。即ち田植えの頃。

[夏至]
一年中で最も昼が長く夜が短い日。陽気盛んで降水量も多く、梅雨のまっ盛りでうっとうしい。

[入梅]
本来は雨期に入る最初の日を入梅という。ツユ入りはジメジメ、ツユ明けは雷雨となるケースが多い。

[庚申]
帝釈天様の日。陰陽道と五行思想から端を発した民間信仰。金運に強い日。人の心を冷酷にする日の意味あり。

[社日]
社とは土を司る神様のことで春社と秋社がある。春社は種まきの頃五穀豊穫を祈り、秋社はその収穫を感謝する。

error: