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7月 文月(ふみづき)

7月は、稲の穂が膨らむころで「穂見(ほみ)」月、または、七夕に「文」を交わす月、ということから“ふみづき”に転じたといわれています。
平安時代には、牽牛(けんぎゅう)と織姫に詩歌を献じて七夕をいつくしむ習慣がありました。
今の“文”のやりとりは、スマートフォンが主流でしょうか。たまには自分の字で、手紙を書くのもよいですよ。

 

※画面に表示されていない日付の音声は右側のバーをスクロールしていただくと下にございます。

文月の主なこよみ

七夕
中国の牽牛(アルタイルと呼ばれるワシ座の主星)と、西の岸の織姫(ヴェガと呼ばれる琴座の主星)の伝説と「乞功奠(きっこうてん)」(裁縫の上達を願い祈る祭り)の風俗とが輸入され、日本固有の棚機女(たなばたひめ)に関する信仰に翻訳、習合されたといわれる。日本では聖武天皇のころから行なわれ、現在のように、笹に読み書きや手芸の上達を願ったたんざくをつるすなどの風習は、江戸時代、寺子屋の行事として盛んになったという。

パリ祭(7月14日)
1789年7月14日、パリ市民がバスチーユ監獄を襲って焼き、フランス大革命の発端となった日。フランスでは、全国民をあげてのお祭りとなる。

浅草観音四万六千日
十日詣りともいい、この日参詣すると四万六千日参詣したことと同じ功徳があるとされる。昔、この日の浅草寺境内では赤玉とうもろこしを売る店が出て、参詣人は雷除けとして競って買い求めたといわれる。今ではほおずきを売り、寺では雷除けの守り札を授けてくれる。

暑中見舞い
中元(7月15日)~立秋(8月7日頃)までに出す。立秋~白露の前日(9月7日頃)までは「残暑見舞い」とする。文面はお伺いイコール時候の挨拶となるので「前略」などは不要。最後も「かしこ」などより「まずはお見舞いまで」と結ぶ。日付は不可欠だが、「○月○日」と書くよりは「平成○年盛暑」などとしたほうが洒落た感じになる。

暦の用語辞典

[小暑]
大暑の前で、ツユも明け、暑さも徐々に厳しくなってくるところから小暑と呼ばれる。

[大暑]
暑さも厳しく本格的な夏のシーズン。人はみな海や山へ涼を求め、農家は草取り、害虫駆除に大忙しの季節。

[半夏生]
夏至から数えて十一日目の日。どくだみ科の半夏生に由来するので、この頃の雨には毒が含まれると言われ、種蒔きを嫌う。

[土用]
土公神様が支配するこの期間は、立春、立夏、立秋、立冬になる前の十八日間を言う。特に夏の暑さが厳しく体力の消耗が甚だしいので、鰻や土用シジミを食べて夏バテ防止の習慣がある。

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