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2月4日「東風解凍(とうふうこおりをとく)」のお話

立春のあとに、始めて吹く強い風を「春一番」と言いますが、その前に冷たい北風から温かい東の風が吹き始めます。“はるかぜ氷を解く”とは、この風情を指しています。

菜の花が咲きはじめる立春から立夏の前日まで、暦では春となります。この風の向きは自然の循環であって、地球の自転や太陽の周りを周回する公転に影響を受けてのこと。

春は東から、夏は「薫風」と言われる南の風、秋は西、そして冬は北風が主役となります。当たり前の自然現象であっても、春一番は「東南の風」なのですね。

とても清々しくて、若葉の香りがブレンドされた“うっとり”する空気が通り過ぎて行きます。

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