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2月10日「黄鶯睍睆(こうおうけんかんす)」のお話

中国の説明では啓蟄の「蟄」が地中で動き始めるころですが、日本では「鶯」が登場してきます。

まだまだ寒さが厳しい中、時折「初音」と称される鶯のホーホケキョの発生練習のような、さえずりが聞こえてくるころです。つまり、鶯も発声練習をしてから、高く澄んだ鳴き声を聞かせる春舞台を待っているのかも知れませんね。

またこの頃、各地に広がる梅園で「梅まつり」が開催されます。極寒の冬を耐え、花芽を育ててきた梅がウグイスの鳴き声に誘われて来たかのように開花し始めます。

南北に長い日本列島は、梅前線、鶯の初音前線、桜前線と、実に見事な時期のズレを教えてくれる「前線図」があり、日本の四季のスタートです。

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