【2018年09月】伊勢神宮正式参拝・赤山禅寺釜鳴神事・神道大教金幣奉納
重陽の節句を迎え、皆様は菊酒を頂きながら満月を楽しまれましたか?
私は、北海道の知人が災害に見舞われ月を恨めしく見上げた話に、胸を痛めました。
立春から数えて二百十日や二百二十日は、旧来から最も台風や災害にあいやすい日として、渋川春海(暦博士)の釣り好きから嵩じて、注意喚起を促していた暦の呼称です。
地震と大型台風、そして高潮の被害に見舞われた方々、心よりお見舞い申し上げます。
二年ぶりの伊勢神宮、正式参拝。五十鈴川を渡る前の一の鳥居の前で一礼をさせて頂いた時、御社殿の前に立った時、本当に心から清浄に身祓いを頂けたような気持ちです。そして神楽殿での神主様の祝詞、暦作家としての心得を祝詞の中に読み込まれており、心が震え感動してしまい、何故か涙が止まりませんでした。
25日の京都赤山禅院での鳴動神事も、沢山の信者様のご参列を頂き、無事に執行させて頂きました。
お釜の鳴り具合は過去数年の内、その勢いと深みとが最も強くあったように感じました。堤祭主の祝詞も美しかった。赤山大明神(泰山府君)様のお心に届くべく、お釜の鳴動は山々に響き渡り、本当に清々しい空気に胸がいっぱいに。
私が所属する神道大教院では、過日金幣をご奉納させて頂きましたところ、有難くも感謝状を頂きとても嬉しかったです。大学では奈良文化史と膠の講義を受けて・・・面白かった。
本来、自分の活動は暦文化や神事に関わる内容が多いのですが、今月は健康長寿と無病息災の有難さに深い思いが随所にあり、神様の前に立たせていただきました。
とくに、自然と共に生きることの大切さ、自然の前では人間は無力であることを実感した次第です。