12月4日「忘年会」のお話
年末の恒例行事「忘年会」、意外にも恒例行事としての歴史があります。古来、年越しにご先祖様や死んだ人の御魂を祭る風習があり、平安時代の和歌にも除夜は御霊の祭りの夜とあります。
室町時代には「年忘れ」と称して、晦日から元日の朝まで連歌を詠みふけったらしいです。これは、「過行く年の苦労を忘れる」のではなく、「良き年に別れを告げる」と言う意味だったようです。
現代では無礼講的な飲食やカラオケなどでにぎやかですが、静かにその年をふり返るのも良いかも知れません。そして、中国での忘年は、先祖祭祀の直会(神事の後、献撰物を下げて頂く宴会)に相当するもので、現代もあります。