【象英だより】2022年8月の活動報告と「ほおずき市」のお話
【象英ラジオVol.7】
今月(9月)のテーマは「夢」です。
2022年8月の活動報告
猛暑に雷雨、そして感染症・・・自然と共に暮らすためには自覚と対策が必要です。
それは無理をしないということ。健康で過ごせる日々に感謝しかありません。
今月は暦の原稿の締め切りが立て続きました。しかし、大好きな沖縄に場所を移したことで執筆作業がはかどり、全て納稿できてホッとしています。
また、会議や交流会、父(観象学人)の歿30年祭を神道大教で執行させて頂きました。
さて、今月は「ほおずき市」のお話をいたします。
「ほおずき市」のお話
7月から8月のお盆の時期ほおずきがそこかそこの花屋さんに売られ、浅草の観音様の境内や参道には色鮮やかなほおずきの鉢を揃えた屋台が並びます。
本来、観音様の縁日は18日とされていましたが、室町時代後期からは「功徳(くどく)の日」として、指定された日に参拝すると1000日の功徳が頂けるという有難いお得日ができました。とくに、ほおずきの実を丸飲み込みすると、頑固な病も腹の虫も退治できる、という言い伝えがあり、境内で栽培されるほおずきは特別だったようです。
同時に、雷の多い季節でもあるため〝黄札〟や、竹串に挟んだ〝雷除札〟を持った人が今でもたくさん見られます。
浅草寺は、推古天皇36年3月18日の早朝に檜前浜成(ひのくまのはまなり)と竹成(たけなり)兄弟が、隅田川に魚を捕る為に網をかけたところ、一体の観音様を発見したことから始まります。相談を受けた郷司(村長)は聖観音(しょうかんのん)菩薩様であることを知り、出家して自宅を寺社として改めて供養し、645(大化元)年に勝海上人が観音堂を建立しました。
しかし夢の知らせによってご本尊を秘仏(ご開帳せず)とされたそうです。