【象英だより】2022年12月の活動報告と「門松」のお話
2022年12月の活動報告
寒い日が続きましたが、皆様、体調は如何ですか?
12月1日からスタートしました「こよみが彩る365日」の音声配信が、身近な方々から「いいね!」「心が和む」「勉強になるね!」などと評判を頂いています。
またこの度、日本財団からの依頼で、二十四節気など四季の変化に裏打ちされた日本暦の監修を依頼されました。5か国語に翻訳されるそうです。本当に名誉な、嬉しいお話です。
クリスマスイイベントや禊払いを受けながら、お正月の準備に東奔西走の日々でした。
神様を呼ぶ「門松」
農耕の始まる奈良や平安時代では樹木や花々は今のように、目で楽しんだり、香りを利いて楽しむものではなく、神様の宿る依り代(よりしろ)と考えられていました。
木の中でも特に、常緑樹で大木となる杉や檜(ひのき)、欅(けやき)などが神霊が宿るとされ、そこには神社が建てられ、ご神木になったようです。
そのうち、神様を迎え入れる儀式やお祭りと定めた日には、特定の場所にあえて樹木や花を真っすぐに立てる慣習が生まれます。後の生け花における「立花」にもつながります。
そこで「門松」です。お正月に「年神様」をお迎えするための目印なのです。
神様に目や意思があるか分かりませんが、青々と美しい若木を選ぶのは当然のことですね。
青竹や若松をしめ縄で化粧を施した豪華な門松は、大きな企業の玄関やデパートなどで見られますが、本来は自宅の神棚に「お越しいただきありがとうございます」とするものです。
門構えのある家屋は、向かって左に雄松、右に雌松を飾ることが習わしですが、マンションや集合住宅などでも玄関の左右に設置して枝の中央に輪飾りを掛けるスタイルが一般的。或いは、アレンジ玉飾りを掛けると良いですね。
【ご案内】2023年1月1日から新たに音声配信サービスがスタートいたします!
詳細はこちらからご覧ください。