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12月3日「橘始黄(たちばなはじめてきばむ)」のお話

この頃になると、実りの秋も終盤に入り、野生のあらゆる動物や植物も冬支度に入ります。

七十二候の「橘」(たちばな)は柑橘類の一種で、日本古来の自生する常緑樹で小高い木です。その香りは、花も実もとても爽やかで甘い。果実の皮は乾燥させ不老長寿の妙薬として、花の香りは香料としても好まれています。

とくに、常緑樹ですから葉が枯れることが無いので『日本書紀』にも「不老不死の実」として書かれています。その実が黄色に色づくころ。まさしく、冬が間近の証拠でもあります。

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