12月9日「京都了徳寺大根炊き」のお話
鎌倉時代に親鸞上人様へ、村人達が感謝のしるしとして出したダイコンの煮つけ。
この頃、大根炊きが京都の神社仏閣での風物詩となっています。料亭や旅館の精進料理にも登場します。関西では「煮る」ことを「炊く」と言いますが、ジックリ煮込まれたダイコンは、お寺それぞれの味付けがあり、縁起物かも知れません。とくに有名なのが、住宅地の中でひっそりとたたずむ了徳寺。
お寺で振舞われた大根は薄味でしたが、この時期の大根は香り高く甘く美味。大根炊きを頂くと、中風にならないとか風邪を引かないなど無病息災の願いが含まれています。