11日21日「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」のお話|七十二候:小雪初候
七十二候は、一年を十二等分してから更に二十四等分に分け、これを気候の変化に合わせ、更に七十二通りに細分割したものです。古代中国の自然暦から端を発していますので、日本では見慣れない文字や聞き慣れない音の響き、不思議な自然界の推移を知ることが出来ます。
そして、一つの節気を「初候」「次候」「末候」という三つの候に区分して、それぞれの候には自然界の季節感や動植物の変化に合わせた名が付いています。
明日の11月22日から26日までが虹蔵不見(にじかくれてみえず)とあり、どんよりした重たい雲が垂れ下がる日々が続き、例え晴れても、虹は隠れて見えない空模様だ・・・ということなのです。
時代はどんどん変化しても自然の営みは何時の世も変わりません。春・夏・秋・冬とその順番も同じなのです。七十二候は、自然のサイクルをとても多彩に表現しています。この日を過ぎると年末の繁忙期に入ります。