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1月22日 「款冬華(ふきのはなさく)」のお話

一年の中でも、最も寒さが厳しいこの頃。

雪解けとともに野山の土の間から、フキノトウがかわいらしい顔をのぞかせ、一斉に芽吹き始めます。フキはキク科の多年草で群生する場所を発見したらお宝ものです。2月~4月にかけて北上する春の恵みの象徴でもあります。

そして中国の七十二候では、この頃を「鶏始めて乳す」と言います。「乳」とは、親鳥がひな鳥を育てることを意味し、メス鳥が産卵すること自体を指しているのです。つがいになった親鳥が卵を温め、ヒナをかえす季節なのですね。なんとも微笑ましい表現ではないでしょうか。

 

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