5月22日「蚕起食桑(かいこおきくわをくらう)」のお話
5月21日から25日までが「蚕起桑食らう」の72候です。眠っていた蚕が目を覚まし、桑の葉を食べては眠り、食べてはまた眠る・・を繰り返し立派な幼虫に成長します。繭づくりの時期には、真っ白な糸を吐いて繭玉を作るのです。
以前もお話しましたが、天皇家では明治以降、皇后さまが紅葉山御蚕所で、蚕に桑の葉を与える「御給桑」(ごきゅうそ)をされます。その蚕が、日本古来の品種の「小石丸」です。
なんとかわいらしく、響きの良い名前なのでしょうね。
その生糸で織られた絹織物は宮中の儀式や祭祀で用いられます。