5月19日「奈良唐招堤寺 うちわまき」のお話
唐招提寺は南都六宗派の一つ、「律宗」の総本山。東大寺で五年を過ごした唐の鑑真和上が、仏法の戒律を学ぶ僧侶達のために、講堂や経堂を修行の場として建立したのが始まりです。
いずれも奈良時代の天平文化の結晶である伽藍を残しています。
唐招提寺ではこの日、法要の後、舞楽奉納や通称「うちわまき」が講堂の鼓楼において開かれます。これは中興の祖、覚盛上人が修行中に蚊を叩こうとした弟子に対し「団扇で払う」ことをさとした・・・と言う逸話から、後に法華寺の尼僧が、ハート形の団扇をお供えしたという素敵なお話です。
和紙や絹を張って柄をつけた風をおこす扇子が参拝者や檀家の方々に団扇が撒かれます。実際に撒くと危険なので授与されるのですが、その独特なハート形💛が本当にステキ。
病魔退散や身体健全の縁起物です。