5月13日「蚯蚓出(みみずいずる)」のお話
5月10日~14日ごろは七十二候では、「蚯蚓出(みみずいずる)」です。蚯蚓とはミミズのこと。ゴカイとミミズは釣りの餌としては一般的でしたが、湿った土の少ない都会ではほとんど見かけません。
ゴカイは砂の泥の中で、ミミズは土を食べて土壌を耕します。どちらも中国では漢方生薬として、解熱や解毒作用のある高価な薬の定番です。
ところで、ミミズには目がなく、雄雌同体で有機物を食べて成長しますが、そのフンは農業用の肥料にもなるそうです。土の中からニョロっと出てくる地域は豊饒な土を有している証拠なのです。鳥や小動物の餌食になっていることも、食物連鎖の有難さですね。