6月28日「水無月」のお話
今日は和菓子のお話です。ういろうに甘く煮た小豆を乗せた、三角形の夏の和菓子、「水無月」。京都発祥の、この季節だけの逸品です。
白い“ういろう”の上に乗った小豆は、邪気を祓い、厄除けになるとされています。夏越の祓いのさいに、残り半年の無病息災を願い、この縁起菓子を頂きます。三角形は氷をまねたもの。
平安時代の昔、氷を食べて暑気払いをした貴族の風習を庶民がまねて、氷の代わりに和菓子を食べたことが由来と言われています。現代では、6月になると関西を中心とした各地の和菓子屋さんで見かける季節のお菓子と言えるのではないでしょうか。