【2017年06月】夏越の大祓神事、日吉大社参拝、松本明慶佛像彫刻美術館
6月のみそかは夏越の大祓神事がございました。穢れを人形に託して川に流します。
私たちは、古来より神仏を敬い、先祖を崇め、神様への感謝をする中で、日々、罪や穢れ、過ちを犯したりします。この様な日常に生じる不浄を祓い除き、清めて頂くのが夏越の祓いです。写真は、祓津物として「人形」と「切麻」、そして「茅の輪」です。
昔、武塔の神(実はスサノオ命)が貧しい蘇民将来の家に宿泊した帰りに、このチガヤを腰につける様に言い残したのですが、その後、この地域では、疫病が流行し、チガヤの輪をつけなかった村人は、全滅したとのこと。つまり「無病息災」のご利益があるのです。
18日~19日と堂入りが満じました京都比叡山、千日回峰行者、釜掘浩元阿闍梨様のご加持を頂くために京都へ。
現在、阿闍梨様は「利他行」の最中であり、「赤山苦行」、京都「大廻り」と称する、まさしく回峰行であり、山林での修行。84Kmの道程を睡眠2~3時間で歩くのです。とにかく早い。
私は、先月25日、赤山禅院で、ご加持を受けさせていただきましたが、この18日は、神泉苑で、19日午前1時には京都御所北門前で、午前10時には、大津市の坂本の日吉大社に釜掘阿闍梨様をお待ち致し、無事にご加持を受けることができました。
日吉様の石段も飛ぶように駆け降り、目前を通りすぎる時には、空気が動く(風が吹く)、仏様が通り過ぎたような気が致しました。
この日吉様は、比叡山の中興の祖として称せられるます、良源座主(元三大師)が「見ず、聞かず、言わざる」3つのさるよりも思わざるこそまさるけりなり・・・と。魔除けの象徴であるサルを眷属とし、京都御所の鬼門を守っています。別称、「猿ケ辻」の日吉大社さんです。
8年ぶりの参拝ですので、サルのおみくじを引きました。”中吉”でした。嬉しい!!
写真の百合の花はカサブランカのピンクとワインレッド、新潟の友人から毎月2度、事務所に届くのですが、ワインレッドの品種は初めて。生ける場所によっては黒百合にも見えて、とても神秘的。
また、京都では、大佛師松本明慶氏の美術館に伺い、松本先生から新しい仏様の数々を直接ご説明頂き、奥様とも楽しい四方山話をさせて頂きました。
至福のひと時でした。