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【2016年11月】秋季師道研修会・赤山禅院月次祭/鑑定会・杉原千畝記念館・伊與田覺先生ご逝去

11月19日~20日、このたび久しぶりに秋季師道研修会に参加させていただき本当によかったと思います。

それは自分では不思議に疑問と思わずに素通りしていた論語の章句のこと。

一点に注視してここを中心に講義が展開し、さらに質問の中にも「仁」や「徳行」につながる学びがありました。

また、親と子の間の愛(無私の)、目上や師と目下、弟子との間の愛の違いはあるようですが、その本は人間が持ち得る無上の愛ということ。そして「史記」の話、今一度始めから読み返してみたいとおもいました。あれほどの歴史書は、どれだけの人々が読んでいたのだろうか。

歴史の中で語られる聖人と人の子であったということは、自らも人として生まれ人として育ったかはどうかは、誰もが成人として立志し、他からも、これを大人として評価されてのことかと理解しました。

日本の天皇家では、命名に男子には「仁」つけ、女子には「愛」をつけることが多いが、これは論語によると知り、とても心豊かになった次第です。

25日には、赤山禅院での月次祭と鑑定会、ことしの赤山の紅葉はすでに終わったようで、ちょっと残念。

26日は杉原千畝記念館を訪ねました。杉原千畝は、第二次大戦中、日本政府の指示にもかかわらず、ナチスドイツから迫害を受けたユダヤ人を含め数千人の避難民への日本通過ビザを発行し、その命を救った日本の外交官です。まさに「命のビザ」を発給した、その人道主義は、世界から賞賛を受けています。

25日に伊與田 覺先生の突然の訃報を耳にいたしました。

子貢は孔子が亡くなったとき、「天とはかくも無常なものか。私はこれから誰を師として教えを請えば良いのだろうか」と嘆いたとのこと。

私もまた、その子貢と同じ境地です。

生前、伊與田 覺先生よりいただいた教えに感謝申し上げるとともに、安寧なるご冥福をお祈り申し上げます。

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