3月11日「桃始笑(ももはじめてさく)」のお話

中国では長寿のシンボルとされる桃。見渡すかぎりの野山に濃淡のモモの花が咲き始めるころとなります。「桃源郷」と呼ぶにふさわしい景色を表現した言葉に、心が躍り、元気を頂けそうです。文字の「笑う」とは、花の開花する瞬間や風情を指しているので、まさに春本番となりました。
春の代表花が桃の中国では、結婚式やお祝いごとには欠かせない縁起の良い花です。 日本では初めて『古事記』に登場しますが、そこでは花ではなく、桃の実として書かれています。
神話の中では、黄泉の国から逃げるイザナギの神が身に付けた様々な物を投げてオニを追い払うが逃れることが出来なかったが、最後に道に実っていた桃を投げたところ、この邪鬼を追い払うことが出来た・・・と言う由緒から、邪鬼払いの果実とも言われています。