10月3日「水始涸（みずはじめてかるる）」のお話

いよいよ稲刈りの時期。農家では水田に張った水を抜き、稲刈りを始めるころです。

農家にとって、モミの重みで稲穂が垂れ下がる、稲の刈り入れほど、心が弾む時期はないかも知れません。その出来不出来に緊張しながらも、どの農家も収穫の最盛期を迎えます。まるで黄金色に実った稲が夕日に輝く景色は、まばゆい限り。

春の田植えのころから、いつも天気に気をもみ、長い時間を経て、手間暇をかけてきた苦労が、ようやく実を結ぶ季節と言えるのです。