8月27日「三河一色大提灯まつり」のお話
三河一色の諏訪神社の例祭は「三河大灯籠祭」として450年以上の歴史があります。
この一色の祭りは、秋口に向かって田畑を荒らす海魔(疫病神)を退散させるための魔鎮(魔除け)の剣を奉納し松明を焚いた祈願祭を起源で、昔は武家屋敷の門前に掲げる高張提灯のような行灯に灯を入れる程度だったようです。
しかし江戸になると竹竿は丸太柱に変わり提灯も歌舞伎や神話の錦絵柄が入り巨大化して屋根が取り付けられ、やがて櫓に提灯を二張吊るす姿になります。そして現代の大黒柱に支えられた大灯籠に発展してきました。
現在は6基の櫓に巨大な灯籠が12張掲揚されていますが、その灯籠の大きさは小さい物でも6m前後。大きい物では高さ10mの大灯籠も登場します。この日境内地は幻想的で幽玄なエリアに。同時に、祭禮に必要な幟も天の神様によく見えるようにと大型化しています。