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【象英だより】2021年3月の活動報告と月と己巳(つちのとみ)のお話

今回は暦「月と己巳(つちのとみ)」の話を致します。

昔の暦は月の満ち欠けで月日を数えていました。

見えない新月(朔)の日を「朔日」(ついたち)とし、満月(望)を過ぎて次の新月の前日までが一か月となります。

その月の名称は室町時代から独特の呼称があって正月は「睦月」(むつき)。二月は「如月」(きさらぎ)。三月は「弥生」(やよい)四月は「卯月」(うづき)五月は「皐月」(さつき)六月は「水無月」(みなづき)七月は「文月」(ふみづき)八月は「葉月」(はずき)九月は「長月」(ながつき)十月は「神無月」(かんなづき)十一月は「霜月」(しもつき)十二月は「師走」(しはす)です。

しかし旧暦にはまだ多くの異名があり三月を「花見月」とか七月を「七夕月」、十二月を「臘月」や「春待月」として祝宴を催す風流な世界もあります。手紙などで去年の暮れのことを「旧臘」と書くのは、師走に獲物を神にささげ祈った名残です。

ところで、暦は十干(甲乙丙丁戊己壬癸)と十二支(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)の組み合わせで日建てをしていますが、今日の「己巳」はどちらも良く似た構えの字です。干支と陰陽五行説が結びついて暦注が誕生しますが、この「己巳」もその一つ。本来「己」は土の弟で植物の成長を示し穂先がしっかりと伸びた様子。紀に通じています。

そして「巳」は動物の蛇を象徴する文字。しかし水、身、実、そして海と同じ意味を含んでいて解釈は多岐にわたりとても奥が深い。瑞穂の国の日本では土を司る土公神や稲の神である宇迦之神(うかのかみ)を象徴する巳様に感謝する日として耕作を休みます。

今月は神戸の湊川神社にて暦の講演させていただき、ついで京都赤山禅院に参拝してまいりました。京都の桜はいずこも満開でした。

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